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革首輪工房 with Dogs
革首輪工房 with Dogsのblogです。ハンドメイドの革製リード・首輪・チョーカー・鑑札入・迷子札を作っています。公私混同のblogですので、製作事例・商品について・イベント情報などは、左のサイドバーの「カテゴリー」からご希望の項目を選んで見て下さいね。
コバと裏面の磨き
只今リードを6本製作中です。
予想外だったのは『リードだけ』というご注文が意外と多い事ですね。
『首輪だけ』は有ると思っていたのですが…。
でも確かに革のリードはどんな首輪にも合わせる事が出来ますから、1本有ると便利です。何より手にフィットするこの感触は、革しか味わえません。一度使った事のある人は次も革で、と思われるようです。

さて、リード作りで一番大変な作業は何だと思いますか?
大半の方は“手縫い”と思われるようなのですが、実は手縫いよりも大変な作業があるのです。それは…

コバと裏面の“磨き”

なんですね~。
この作業が私的には一番大変です。
革は切っただけの状態では角がとがっていて、コバも裏面もささくれています。
それをヘリ落しで角を落として、仕上げ剤を塗りながらひたすら“磨く”のです。
このコバの磨きに熟練のクラフトマン達は命をかけるのです。
人によって使用する工具や仕上げ材は違うそうなのですが、コバの磨き方については皆さん企業秘密にされているようで、あまり詳しく説明されたサイトがありません。
と、いう事でウチも企業秘密にしておきましょう


まぁウチはそれ程変わったモノは使っていません。市販されている仕上げ材を使って、専用の道具と、家庭的な道具の2種類を使って磨いています。
DSCF2578.jpg

写真の左が切っただけの革のコバ、右が磨き終わった革のコバです。
人によってはエナメルを塗ったり、オリジナルの仕上げ剤を塗ってピカピカに仕上げる場合も有りますが、私的にはあんまりピカピカに磨くのはナチュラル感が失われる気がしてあんまり好きでは無いのですよね。

なにより、普通レザークラフトで作るものはウォレット(財布)やキーホルダーが中心です。それに比べて私が作っているリードって コバばっかり なんですよね。

だからコレでも大変な作業でして、1本仕上げるのにコバと裏面の磨きだけで1時間以上掛るのです。
水曜日に家に持って帰って、水・木と夜なべをしてなんとか6本仕上げました。腕の筋肉が張って大変なんですよ。

でもこの作業をしているかどうかで手に持った時の感触が全然違います。
使い始めから、今までに何ヶ月も使っていたかのような手触りを感じて頂けると思います。
また首輪の場合でも、この作業をすることで首周りの毛切れが少なくなります。
それだけではなく、手に持って磨いているうちに革がこなれて柔らかくなってくるみたいなんですよね。

お店に来て商品を実際に手にしたお客様の多くは『思ったより柔らかいんですね』って言われます。
もちろん革の質も有るのですが、この工程があるからこそなのかもしれませんね。

さぁ今日は家に帰って残りの作業“手縫い”を夜なべして頑張りたいと思います

※本日2回目のブログエントリーです。の『アレコレお知らせ』も見て下さいね。

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